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東京電力ホールディングス株式会社

経営技術戦略研究所/技術戦略ユニット技術統括室

真保崇様

外部から意見を取り込むことで会社に何が足りないかを発見しようと思った

はじめに、会社の事業内容と真保さんの業務内容を教えてください。

東京電力ホールディングスは国内最大の電力会社であり、生活に不可欠な電気・エネルギーを安定的に提供してきました。現在では、新たなインフラ事業にも積極的に取り組むなど、非連続の改革に取り組み、持続可能な社会の実現を目指しています。
私の所属する研究総括室オープンイノベーション推進グループは社会課題に向き合い、次なる大きなサービスや新規事業を作ることを前提として、社外との連携を推進する部署です。またその部署の中で、技術開発を担当しています。

業務においての課題やWemakeを利用しようと思った理由は何だったのでしょうか。

私の所属する部署では、当社がコアとする送電、発電、小売のインフラ事業以外の新たな事業を考える必要がありました。しかし、ニーズの多様化、多様なライフスタイル、技術の複雑化が進む中で、さまざまな可能性を捉えた新規事業を、社内に閉じた形で考えるには限界があると考えていました。
そんな時に、異業種・異分野かつ多様なスキルを持つ人々が参加しているWemakeに可能性を感じました。Wemakeを利用することで「より網羅的に当社は何をするべきなのかを発見し、足りない技術を習得していこう」と考えたのです。

モチベシーションや能力の高い人からの意見が集まり、未来のあるべき姿が想像できた

実際にWemakeを利用してみていかがでしたか。

当社の次世代を担うサービスのアイデアを募集したところ、198件も集まり、社外から自社を見た際の期待の高さを確認することができました。しかも生活・インフラ・都市・社会という切り口で満遍なく提案数が集まったので、会社が今後攻めるべき領域としてのポテンシャルを感じられました。自分たちでは考えられない切り口の提案をいただけたので、すでに社内で検討している内容に似ていても、提案者によって見え方が違うし、コンセプトを練って、可視化してくれました。

東京電力様は198件の募集アイデアの内、10案を改善フェーズに進めることができ、約2ヶ月間にわたり、提案者のみなさまとコンセプトの改善やソリューション仮説の検証を行っていらっしゃいました。実際に外部の方とプロジェクトを進めてみていかがでしたか。

提案者のみなさんが、当社のサービスを検討する真剣さに驚きました。0から1を生み出すモチベーションが高い方や、能力が秀でている方が多い印象です。
特に、提案者にプロのデザイナーがいたチームが「未来のあるべき姿をビジュアル化」してくれたのは、社内では採らないアプローチだったので感心しました。ビジュアルがあるだけで、複数人と理想的な未来のイメージが共有できるという良さがありますね。

プロジェクト後の現在の動きについて教えてください。

現在は、最優秀賞「QR決済によるAC電源タップシェアリング」を提案してくれたベンチャー企業の代表と定期的に打ち合わせをしております。プロジェクト終了後に提案者と継続的に検討できるのがありがたいです。また、その他、受賞した2案のコンセプトについても、提案者と話を進めています。

事業開発の成果をしっかり出したい企業に使ってほしい

Wemakeをどんな企業におすすめしたいですか。

新規事業開発を真剣に考えて、成果をしっかり出したい企業様におすすめしたいですね。既に取り組んでいるプロジェクトに社外の視界を取り込むことで、よりよく変身させたい際にも利用すると良いと思います。良い意味でも悪い意味でも大変な側面はありますが、その分、費用対効果は悪くないと考えています。