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大成化工株式会社

開発技術本部

三橋博一様、吉見公一様、梅崎雅也様

漠然としたビジョンから多くのアイデアが提案されるWemakeに魅力を感じた

はじめに、事業内容を教えてください。

弊社はプラスチックやガラスをはじめとする、あらゆる素材の医薬品容器・化粧品容器の提案や開発製造をするメーカー企業です。開発推進部では市場のニーズに応じたビジネスチャンスをつかむ部署として、新たな事業を見つけるために取り組むべきテーマを選定しています。

抱えていた課題と、Wemakeの利用用途を教えてください。

これまでメイン事業として行っていた医薬品容器製造の枠を超え、新たなる分野にチャレンジしたいと考えておりました。しかし、どんな業界に進出すべきなのか定まらず、デジタルといった他業界に関連する知見も不足していたため、どんな事業を作るべきなのか不明瞭な状態でした。また、アライアンスを考える際にビジネスマッチングサービスを使ったこともありますが、目指すべきテーマやターゲットが明確になっていないので、どんな企業と組めばいいのか判断できない状況でした。

一方Wemakeでは、課題を共有し、おおよその領域や方向性を決められたら、募集テーマから一緒に設計してもらえる点に魅力を感じました。また、弊社はこれまでクライアントからの要望に応えるBtoB事業を主に行ってきたので、1から新しいものを考えていく経験がありませんでした。Wemakeでさまざまな分野の知見を持ったユーザーと推進していくことで、新規事業立案の考え方や進め方が学べるのではないかと思ったのが、導入に至ったきっかけです。

社外からの斬新な考えを取り入れられることで、社風土の変化も

実際にWemakeを使ってみていかがでしたか。

今回のプロジェクトには、Wemakeを通じて吸収した考えを社内に展開してほしい人を管理職メンバーから推薦してもらい、開発推進部メンバーだけでなく、設計や営業部署の方も含めた20名程度が参加しました。

プロジェクト始動時は社内で「面白そうだけど、今やることなのか?」と反対意見が出ることもありました。しかし、新しいことにチャレンジすることで自ら企業を変えていきたい旨や、日本のオープンイノベーションが遅れている背景などを伝えることで、社内全体が同じ方向に向かうようになりました。

社外の人と対話することで課題や改善案を提案していただくことができ、斬新な考えや視点を取り入れられたと実感します。特に介護士や理学療法士など現場で働く方の意見は、取り入れたいと思いつつも声が聞ける機会がなかったので、すごく参考になりました。

公募では、197もの提案が集まりました。その提案をより良いものに育てるため、一次審査では全てにフィードバックすると決めて目を通していました。提案数が多かった分大変な作業でしたが、進めていくうちに重視すべき基準が明確になったので、やってよかった作業だと思います。

加えて、Wemakeで新たな試みを実施したことで社員の新たな一面も見ることができました。これまで研究職でコツコツ取り組まれていた社員が、ディスカッションで積極的に意見を出し、熱くなっている姿を見たときは驚きましたが、良い商品にするという強い気持ちを持って取り組んでいることが伝わってきて感激しました。

さらにWemakeの運営スタッフも何かあればすぐに対応していただけたので、一緒に伴走してもらえている感覚がありましたし、心強かったです。

Wemakeを利用したことで社内の変化はありましたか?

今回、Wemakeという新たな取り組みを通じて、社内でチャレンジ精神が生まれたと感じます。一見実現が難しそうな提案でも、何か取り入れられる部分はないかと前向きに考える社内風土になりました。

また新入社員の教育においても、Wemakeの改善フェーズで学んだ企画立案や検証・改善の考え方を活用して、ペルソナを特定したり、フレームを活用して検討してもらったりすることで、さまざまな角度から深さを持った検討ができるようになったと思います。

次は一般的に親しみやすいテーマで活用してみたい

どのようなタイミングでWemakeをまた使いたいと思いますか?また、どのような企業様にWemakeをおすすめしたいですか?

今回はある程度、専門知識などが必要なテーマと捉えられてしまった側面があると思います。次回利用するときは、医薬品容器の開発製造業務で培ってきた「清潔に保つ等の衛生」という強みを活用できる内容で募集をかけたら、面白いアイデアがたくさん集まりそうだなと考えております。Wemakeが公募型であることを活かし、社外の方が馴染みのあるテーマを提示することで、多角的に意見を集めたいと考えています。