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株式会社UACJ

経営戦略部 新領域開拓グループ

野瀬さま・吉田さま

アルミニウムの製造技術を活用した新しい事業アイデアを募集

はじめに事業内容を教えてください。

当社は2013年に古河スカイと住友軽金属工業の2社が統合して誕生した、アルミニウムの製造・加工メーカーです。スマートフォンや自動車のホイール、飲み物のアルミ缶などに活用されているアルミニウム圧延メーカーとして、国内最大手、世界でもトップレベルの実績があります。

抱えていた課題と、Wemakeの利用用途を教えてください。

アルミニウムという素材、及びそれに関連したビジネス自体が成熟期に差し掛かっていると感じていました。「大口顧客からの発注にお応えしていく」という従来の延長のビジネス手法では、これまでにない新たな価値の創出は困難であると思い、新たなビジネスやアイデア創出のために、Wemake利用に至りました。

また、我々の従来のビジネスモデルは、顧客から頂く「〇〇なアルミニウム製品が欲しい」といったご要望に対して、適切な製品を提案しており、「提案力」「納品スピード」「高い製品品質」を強みとしております。ただ、一方で顧客のご要望があってこそのビジネスモデルになっているため、新製品や新事業を創出する力が不足しているとも言えます。こうした課題からも、Wemakeを通して「当社発信で」「従来の延長ではない」「新たな価値」を提供する新事業や新製品を生み出したいと考えていました。

実際にWemakeを使ってみていかがでしたか。

スタートする際、成果を最大化させるためにアルミそのものを作る精密鋳造技術を活用した案と、「鋳造技術」「加工技術」など、アルミを加工する技術を活用した案と分けた方がいいとWemakeさんからご提案をいただき、2つのプロジェクトで公募を開始しました。

そして募集を開始したところ、寄せられるアイデアの多様さ、ボリュームに驚きました。加えて、社外の方々からの意見やアイデアは社内のメンバーだけでは気付かないような死角的な内容が多く、とても刺激を受けました。

一方で、ふだんBtoB商材に携わっていないユーザーさまが、アルミニウムの専門知識を踏まえたアイデアを生み出すことの難しさも感じられました。実現がイメージしやすいアイデアですと偏りが生じてしまいますので、集まった多様なアイデアをいかに幅広くとらえ活用できるかが重要だと思います。
また、今回の取り組みの中で社員ひとりひとりの成長を感じることが多くありました。たとえば、議論中に生じた質問に対して、これまでは「どう回答したらいいですか?」と聞いていた社員が、「こう回答していいですか?」という自発的な発言をするようになりました。しっかりと自分の意思を持ち、ユーザーの意見に配慮したうえで自身のミッションを考えられているなと、感心しました。今回の活動を通じ、Wemakeでのご提案者の皆様から、自発的な姿勢を学ぶことが出来たのかもしれません。

Wemakeをまた使いたいと思いますか?どのような企業様にお勧めしたいですか?

社外の方から多角的なアイデアを集めることができ、社員の成功体験にも繋がったので、メンター社員たちからも「別の機会にもう一度やりたい」という前向きな声が多く挙がりました。Wemakeを通じて社内のメンバーの士気も上がったので、実施してよかったと思っています。

Wemakeは、ただ企画をアウトソースするのではなく、外部と共創していく取り組みになるので、共創に対して主体的に取り組む姿勢や熱意のある企業がフィットしていると感じました。

採択案のご進捗はいかがですか?

現在ファイナリストのうち2〜3件がプロジェクト化をしており、社内の開発リソースと予算をつけ、事業化のための活動を継続しています。ビジョンとしては2030年までに現在の既存事業以外での売り上げの一部となることを狙い、社内で運営しています。