スマート封蝋

ペンで書いた点とデジタル情報を繋ぐ技術(mIDoT)の活用アイデア
投稿 : 2018/1/21(日) /  公開

メンバー紹介

pico_pro_taro
投稿者

濱田浩嗣RIDE DESIGN
チームメンバー

アトリエそら
チームメンバー

なべたろう
チームメンバー

高木政志
企業担当者

小型のプロジェクションマッピングを個人的に試作するなどしており、このTwitterアカウントを通じて情報発信しております。

・ロボット&プロダクトデザイン&ブランディングのトータルデザインを提供しています。
『2T Italian GP』参戦で培った経験と、スポーツ用品デザインのノウハウを活かし、機能美&楽しさの融合を追求します。
・ロボット、Car&バイク、家電、グラフィック、映像制作、Web、
・1級カラーコーディネーター
・Wemake参加実績 - 2019 JR西日本PJ 最優秀賞&優秀賞 W受賞
・2020 総務省 異能ベーション ジェネレーション部門 ノミネート

プロダクトデザインとクラフトアートを中心に仕事をしています。

企業の新商品開発、新企画プランナー・デザイナー・トータルプロデュース

*wemake ファイナリスト2回 
ハイアールアジアR&D株式会社/アクア株式会社主催 優秀賞

*チームメンバーとして参加 
伸縮性ひずみセンサC-STRETCHの活用 最優秀賞

エンジニア歴13年ほどになります。
分類としては、ソフトウェア開発ですが、組み込み中心に、ハードウェアに近いところを多くやってきました。
なんとか得意分野を広げていけないか、日々模索中です。

これまで商品企画(デザイン)・経営企画・新規事業の3つのキャリアがメイン

課題や欲求

モノの中身に一切手がついていないことを証明する手段について考える。古くからの方法としては「封蝋」があるが、同じ形の印璽が有れば再現できてしまう。
「封蝋」が使われていたのは、主に手紙だが、他にお酒にも使われている。高級なお酒は、製造されてから長い時間経ってから開封されることが多く、持ち主が何度も変わる。その間に中身がすり替わって、同じような味の別のお酒に入れ替わっていたとしても、よっぽど舌の肥えた人でなければ気づかない可能性がある。現代では、パッケージングの技術も進歩したので、よっぽどの手をかけなければ、不自然にならずに中身を入れ替えることは難しいが、高級品であるだけに、手間をかけて不正品が製造された可能性も捨てきれない。ブランドの価値を高めるためにも、購入者に中身が無事であることを、分かりやすく保証することが求められる。

ソリューションと提供価値

モノを開封する時、必ず壊さなければならない部分に、mIDoTの技術を使って「スマート封蝋」を行う。開封しようとするユーザーは、まず「スマート封蝋」に紐付けられたデータを読み取り手段によって確認し、閉じられたときと同じものであることを確認する。mIDoT技術により、二度と同じ「スマート封蝋」が作成できないことが保証されるので、中身に一切、手がついていないことを証明できる。
例えば高級なお酒に適用する場合、お酒のメーカーは瓶に栓をし、「スマート封蝋」を書き込んだ後、それに付加するデータとして、メーカー名やID、製造年月日や場所、製造担当者や、製造時の様々なストーリー(出来事や当時の気候、原材料の出来など)などの情報を設定する。写真や製造者のムービーなどの情報を付加しても良い。そのデータは、サーバーに記録され、開封されるまで長い時間保持される。お酒の購入者は開封前に「スマート封蝋」のデータを確認することで、中身に手がついていないことだけでなく、そのお酒が製造されたときのストーリーも知ることが出来、ブランドへの信頼性が増すと考えられ、またエンターテインメント性も出てくると考えている。

コンセプトの詳細

この用途で使用する場合、後からでも確認しやすくするためにも、「スマート封蝋」はある程度大きいほうが良いと思われる。「スマート封蝋」を作成するためのツールとして、例えば朱肉不要のスタンプのようなものが開発されると良いと思われる。本物の蝋のような素材に、ラメが混じったような素材で「スマート封蝋」を作成できるツールを開発することも考えられる。(そちらのほうが、見た目の高級感が増すかもしれない)
「スマート封蝋」に使用するインク、または蝋状の素材としては、長い時間経過しても読めなくならず、かつモノの開封時には確実に読み取りできない程度まで破壊されるようにする必要があり、素材の開発が必要になると思われる。
「スマート封蝋」を施した箇所を破壊しなくても、中身にアクセスできてしまっては意味が無いので、適用するモノの容器となる部分も、用途に応じて新しく開発する必要があるかもしれない。比較的大きなものに対して適用する場合には、「スマート封蝋」を複数の箇所に施して、どこの「スマート封蝋」も破壊されていないときに、中身が無事だと確認する、ということも考えられる。
個人向けの用途としては、手紙や小包などがまず考えられるが、こちらはどちらかと言えばエンターテインメント性の方をウリにしたサービスになることが考えられる。一度手紙を開けてしまったら二度と見ることが出来ないメッセージとして、例えば、婚約指輪の箱を封印し、開封したら二度と見られないメッセージを紐付けるなど、ドラマチックなシーンでの用途が考えられる。
その他の用途では、例えば遺跡から発見された非常に貴重な物品や、国家機密の文書などを長期密閉保存するようなケースで、保存している容器が絶対に開けられていないことを保証するために使うようなケースが考えられる。

なお、こちらは良い応用例を思いついていないが、「スマート封蝋」が、逆に簡単に壊れず、複数に分割しても、また再度それらを集めて正しい位置に並べれば、正しく情報が読み取れるように出来る場合、「分割した「スマート封蝋」のピースをすべて集めなければ、読み取ることが出来ない情報」を提供することが出来る。例えば新郎新婦にそれぞれ渡されたカードを並べた時だけ、特別なお祝いメッセージの情報が読める、というようなケースである。