被写体の動きにシンクロするカメラマンロボット

Innovation by Robot
投稿 : 2018/11/27(火) /  公開 受賞

メンバー紹介

よさく
投稿者

濱田浩嗣RIDE DESIGN
チームメンバー

Rohmi-Hi
チームメンバー

本谷英一
チームメンバー

こんにちは!
本職は機械や機械部品の研究開発者です。サラリーマンです。

本人出願の実績もそこそこあり、知的財産分野にも多少明るいです。
グラフィックデザイン、プロダクトデザイン勉強中です。全く上達しませんが。

どうぞよろしくお願いします。

・ロボット&プロダクトデザイン&ブランディングのトータルデザインを提供しています。
『2T Italian GP』参戦で培った経験と、ロボット&スポーツ用品デザインのノウハウを活かし、機能美&楽しさの融合を追求します。
・ロボット、Car&バイク、家電、グラフィック、映像制作、Web、
・1級カラーコーディネーター
・Wemake参加実績 - 2019 JR西日本PJ 最優秀賞 & 優秀賞 W受賞
・2020 総務省 異能ベーション ジェネレーション部門 ノミネート

芸術大学卒業後、自動車メーカーで内装デザイン開発業務を専門としております。

半世紀に渡って映像制作に携わっておりました。
四十代前半から公立大学で映像関連の講義を16年間行いました。
今回の素材に動きや弾力を生み出す技術の活用に関して雪国に
住む人間としてスノーモービルの新たな素材に関しての提案を
行いました。 犬そりに代わって登場したスノーモービルは画期的なマシーンとして人間世界に浸透しました。しかし、足回りの技術改革は未だ不完全です。
このトラックの改革が今回の提案でもあります。

課題や欲求

アクターやシンガーなどのパフォーマーがパフォーマンスをするうえで、その立ち位置が変化していくような場面は数多く見受けられます。
特定のアングルやポジションで恒常的にパフォーマーを捕捉するためには、『パフォーマーとカメラとの相対位置を固定』したうえで、
パフォーマーの立ち振る舞いに呼応するようにカメラを移動していかなければなりません。

従来、上記『パフォーマーに対する相対アングル・相対ポジションが固定された』撮影を行うような場合、
・パフォーマーの動きに合わせてカメラマン自身が移動する
・クレーンでカメラのアングルやポジションを制御する
・レールを敷設して、パフォーマーに随伴するようにカメラを走行させる
などの手段を用いることにより実現することができますが、
その制御手段によらずパフォーマーとの連携が必要不可欠になってきますので、
連携のためにパフォーマーの立ち振る舞いが拘束されてしまうというようなケースも少なくありません。

そこで、
パフォーマーの立ち振る舞いを拘束せず、パフォーマーの移動にフレキシブル・センシティブに随伴するような撮影機材を提案します。

ソリューションと提供価値

移動ロボット(フォローモード)に撮影機材を搭載して、ターゲット(被写体となるパフォーマー)との相対位置を固定したうえで、
撮影機材が常にターゲットを捕捉するように移動ロボットの姿勢を制御することにより、
ターゲットを特定アングル・特定ポジションから捕捉し続ける自立型随伴カメラを実現することができます。

本提案を利用することにより、例えば映画撮影において、
『人ごみを縫うようにしてアクターが進行していく』ようなシーン撮影等を、カメラワークの高度な連携なしに実現することが出来るようになります。
(1図)
移動ロボットは障害物(ターゲット以外のアクターを含む)を回避することができるので、
パフォーマーの進路が複雑で、障害物が林立するようなシーンの撮影であっても、
フレキシブルなカメラワークによりパフォーマーを捕捉し続けることができるという利点があります。

コンセプトの詳細

■市場性について
本提案は、次に挙げるような巨大市場への関与が期待されます。
・映画市場
・広告市場
・興行市場
・娯楽市場
・SNS市場

■ビジネスモデルについて
主要ターゲットは映画会社、広告会社、イベンター、芸能事務所などが想定されます。
撮影機材の販売業・貸与業・保守サービス業のほか、撮影クルー派遣業などへの横展開も期待できます。
以下、モデルをいくつかご紹介します。

<興行市場>
とりわけ本提案は、メインパフォーマーがステージ上を歩き回るような演出のあるライブやコンサート等の利用シーンにおいてその奇抜さが際立ってきます。
イベンターに対して撮影ロボットを販売・貸与し、イベンターが興行撮影に当ロボットを供するという形態を想定しており、
例えば、メインパフォーマー(ボーカル等)が唄いながらステージ上を縦横無人に歩き回っているような最中であっても、
バックモニターに当人の正面映像をリアルタイムに映し続けるというような演出を実現することができます。(3図)
興行映像は通常、複数台のカメラで撮影した各々の映像を適宜切り替えるようにして構成されていきますが、
観衆が最優先で求めるコンテンツは『正面から捉えたメインパフォーマーのパフォーマンス』ですから、
正面映像の起用自由度が増すことにより興行映像のクオリティ向上に結び付いていきます。
本筋から外れますが、撮影機材のみならず収音機材を自立移動するようにしてもいいかも知れません。(4図)

<娯楽市場>
本提案は、“商利用を目的としない映像の撮影”にも転用することができます。
例えばテーマパーク内での随伴撮影などがこれに該当します。
当施設を象徴するマスコットをあしらった撮影ロボットを製造して施設側に提供し、
施設側が利用客に対して当ロボットを貸し付けることで、
「随伴して自身を撮影するマスコットキャラクター」という
新機軸のサービスを利用客に提供します。
“人気のあるキャラクターが自分についてまわり、旅の思い出を残してくれる”
というエモーショナルな体験はSNSの成熟しきった現代では爆発的な波及を期待できます。
(7図、8図)
なお、ロボットの貸し付けは時間制にするなどして、タイムアップしたロボットは
オートモードでターミナル(サービス開始地点)に帰還するように指令します。
このとき利用客はターミナルに誘導され、DVD等に記録した映像を係員から手渡されます。
一方で、“映像はクラウド上に保管して利用客にはアクセス用QRコードだけを手渡す”
というような身軽な提供方法を採用することもできます。
ロボット自身に映像管理・発券処理を実行させると、
タイムアップ後に利用客をターミナルに誘導する手間を排除することができます。
また、ロボットに利用客のスマートフォンを握らせて、そのスマートフォンで利用客を撮影するようにしても良いかも知れません。そのように構成すれば、ロボットに映像データの管理をさせる必要すらありません。

■自動追尾する空撮ドローンとの差別化について
近年『被写体を自動追尾する空撮ドローン』なる代物が普及してきましたが、
本提案の随伴撮影ロボットは以下に挙げるような優位性、先行性を有しています。

・前方や側方から被写体を捕捉し続けることが可能
・アイドル時(静止時)の消費電力が小さく環境負荷が小さい
・天候を選ばない
・運用中に物理アクセスが可能(接触、デバイスの調整、物や代金等の授受、etc)