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あなた自身が使いたい「道具」のデザイン/プロトタイプ

Wemake公式

結果発表

最優秀賞(商品化+5万円)

お月見時計

月の満ち欠けを時計の文字盤のように配置した壁掛け時計です。夜になると、時針・分針・秒針が表面塗装材によって発光します。 時計内部には、マイクロコンピューターを内蔵し、月齢カレンダーと連動することで、当日の月の形状の文字盤が光ります。ぼんやりと光る月は私達に安らぎの時間を与えてくれて、お月見文化を気軽に楽しむことができます。 2015.05.09 修正 昼間はシンプルな時計として使います。夜になると当日の月齢が発光します。文字盤に光を透過する素材(金属板orセラミック)を採用し、夜だけ月が浮かび上がるような演出を作ります。 以前のデザインでは、全ての月齢を表示し予定調和的に次の月齢が光る時計でしたが、新しいデザインでは日没と共に月が浮かび上がり、日の出と共に月が消えていく月齢表示に変更しました。これにより、毎日お月見時計を眺めていても飽きがこないようなデザインであり、より日常生活に馴染むプロダクトになるのではないかと考えています。

山本龍

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審査講評
Wemakeを見ている色々な人たちから「あれいいね!」と声をかけられるコンセプトがこのお月見時計でした。
月を見る叙情を時計で実現したことに加え、「1日」よりも大きな時間の流れをアナログに可視化したことで、直感的に把握できるようにした面白さがあると思います。

コンセプトの改善ではイシュー機能を最大限利用して、機構や素材を煮詰めある程度具体化されたことを評価しています。
機能の追加提案なども多くあるなかで、このプロダクトで目指す世界観が明確であるためか、上手に意見を取り入れていたところも印象的でした。
その結果、当初のコンセプトから不要なものを省き、必要なものは付加し、より良いコンセプトに短期間で進化したと感じます。

また、弊社で量産化にかかる費用を見積もったところ、コードあり(ACアダプタ外付け)バージョンでの量産化にかかる費用は、金型代として120万円、上振れを考慮しても300万円程度になる見込みです。
ここから量産まではまだ長い道程ではありますが、投稿者のRyu Yamamotoさんと共に出来る限り早くの商品化を目指していきます。
最優秀賞おめでとうございます。商品化に向けて一緒に頑張りましょう!

優秀賞(商品化検討+3万円)

Mask Keeper(マスクキーパー)

マスク装着サポート用のホルダーです。 ・耳、首、肩への負担を軽減し長時間装着しても痛くなりません。 ・軽量、コンパクト、清潔。何度でも繰り返し使えるので、使い捨てる事はありません。 ・介護業種、医療従事者、食品加工作業者など長時間のマスクが必須の方に特にお勧めです。 ・室外で使えるデザインにも展開可能なので花粉症の季節にファッションアイテムとしてお使いいただけます。 ・誰のマスクか判るカラーから目立たないカラー、皮膚が弱い方はチタン材などの金属、またメガネテンプルカバータイプなどお使いのシーンに応じたデザインのバリエーション展開可能です。 ・原理試作による1か月以上の使用テスト済です。

yamashita koumei

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審査講評
実現したい未来が明確で、その実現方法も具体的かつ現実的な非常に優れたコンセプトではないでしょうか。

実際に、手製試作品に加えて3Dプリンターによる試作を計3度ほど投稿者自身が繰り返したこと、その試作品を弊社に送ってくださったことで、コンセプトで謳っている機能が実現できることが確認できました。
また、弊社で量産時の素材・コスト等を検討したところ体液による腐食に強い樹脂素材ミラストマーなど適した材料の見当もつき、コスト的にもサイズ調節機構を想定したうえで初期費用が150万円ほどで生産可能という目処が立っています。よって、ほぼ間違いなく予算内での実現が可能であることも明確になっています。
販売においては、花粉症に悩む方などをターゲットにすることで、ある程度のマスマーケットへのアプローチができると考えられ、市場性も十分あると判断できます。
なお、新規性については顧問弁理士による調査の結果、意匠権・商標権ともに他者の権利を侵害していないことが認められています。

商品化を進めるにあたっては、投稿してくださったクリエイターの熱意あるコミットが重要になりますが、その点においても試作を何度も作成・送付してくださったこと、他のメンバーとの徹底した議論で死角を着実に潰されていたことなど、その真摯な姿勢も評価させていただきました。
yamashita koumeiさん、商品化に向けてのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。また、投票やイシューでの貢献活動等にご協力いただいた皆様おめでとうございます。

優秀賞(商品化検討+3万円)

ボタン付けピン Bopin

Bopinは、針と糸を使わずに、その場で簡単にボタンを付けることができます。 針と糸を使わないので、時間と手間が軽減されます。大きさはカードサイズなので、財布などに備えておけば、不意にボタンが取れてしまったときにでも、すぐに対処することができます。

Tomoya Miyata

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審査講評
これまでは、取れたボタンに対するその場で取れる解決策はあまり無かったように思います。
本コンセプトがこの問題に対して単純明快な解決策を提示できている点、改良の余地はあるもののこのままで量産開始できる完成度の高さを評価しました。

送付いただいた試作が良く出来ており、使い捨てであれば現在の構造で問題なく使えることを確認しています。
なお試作品の完成度が高くパッケージまで実際に作られていたコンセプトは本コンセプトのみでしたが、販売されているところや、実際に財布等に収納され使われるところまでのプロセスがイメージし易かったです。

実現可能性については初期投資額が非常に安く済む一方で、構造やパーツ構成には再考の余地があると思います。
特に、針金を覆うために貼るシールの形状や、Bopin本体に糸を巻き付ける構造など、より簡潔で工数を要さないものにするチャレンジをしたいところです。
また、ボタンが取れる機会はそう多くないことから、購買機会に乏しく購買動機も弱いことが商品化にあたっての課題と考えられますので、販売方法・マーケティング方法についても議論を尽くしたいですね。
新規性については、他者の権利を侵害していないことを調査・確認済みです。
これから、投稿者のTomoya Miyataさんと共に、量産を見据えて改善し、迅速に商品化するべく進めていきたいと考えています。ご協力いただいた皆様おめでとうございます。

審査員特別賞(商品化検討)

FOLDING Furniture

工具不要の折りたたみ家具シリーズ 1.工具不要で収納時は完全にフラット 板の自重で安定するため、留め具などの機構を必要としない。これにより手間をかけずにシームレスに形状を変化させることができ、収納時は完全にフラットになり、かさばらない。 2.三角形の構造を楽しむ 斜めの部分に本を立てかけるとブックエンドを使用しなくても倒れない。ボトルなどを置くと転がらない。斜めの制約が加わることでリズミカルにものが配置され、ユーザーの工夫次第で魅せる収納の様々なあり方が想定される。 3.材料の組み合わせでカスタマイズ 本体は、板部分とベルト部分で形成されている。これらは完全に固定されるのではなく、ベルトが板を締め付けられており自由に付け外しができる。これによりユーザーは素材を自由に組み合わせ、自分の求めているサイズや材質の家具を製作できる 写真だけですとイメージが伝わりにくいので、動画を作成しました。 https://www.youtube.com/watch?v=d37cZ8UqZrw&feature=youtu.be

TAKKA

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審査講評
実現可能性ついての見通しが画像や説明からは判断しづらかったのですが、送っていただいた試作品を使ってみて、これはかなりいいなと感じました。

畳まれた状態は非常にコンパクトで、かつ展開・組み立ては5秒ほどでできます。
組み合わされたモジュールがお互いに構造的に支えあい、棚の長手方向への力に対してはかなり強いことが確認できました。
短手方向への力に対しては若干弱く、イシューで指摘があったようにモジュール同士を固定する何らかの機構やアタッチメントが必要そうですが、コンセプトを変更する必要があるほど致命的なものではなく、それよりも組立・分解の容易さ、見た目の良さ、スペースに応じて構造を変えられる便利さのほうが大きく上回ると評価しました。

新規性についても問題ないことが確認されています。
本コンセプトについては、実現可能性、採算性ともに高く、TAKKAさんと共に量産を見据えて改善し、商品化に向けて進めていきたいと考えています。

総評

本プロジェクトでは約200案と、予想を上回る数のコンセプトをご投稿いただき、弊社による事前審査を通過した計100案弱のコンセプトを公開いたしました。
更にその中からユーザー投票の上位5点、改善により可能性を深堀りし判断したい4点、計9点のコンセプトが改善に進みました。

3週間の改善期間を経て、より具体的な提案となったこれら9点のコンセプトから、以下の3つの基準をもとに選考させていただきました。
① 実現可能性:量産化に要するコストや時間
② 新規性:他者の既存知的財産権を侵害していないかどうか
③ 採算性:市場規模・商品化した際にビジネスが成り立つか

この結果、下記4点のコンセプトを受賞と致しました。
また、審査員特別賞は、斬新で新しいスタンダードになりうるコンセプトに対して上位3点とは別に贈られる賞として設定しました。
今後、コンセプト投稿者を中心として試作・開発を進め、量産化が具体的に見えてきた段階で、弊社による商品化や他社へのマッチングによる商品化を検討します。
商品化を見送らせていただいた5点のコンセプトを提案してくださった方には、個別に講評コメントを送らせていただきました。

これから、コンセプト提案者の方、投票や議論に参加したくださった皆様と一緒に、商品化を進めていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。