『モバイるハートシステム』心をつなぐチップシステム

自己実現・自己超越欲求を充たすことで人や社会を幸福にするサービス
投稿 : 2020/5/1(金) /  公開

メンバー紹介

Ishihara Yuki
投稿者

茂野 旅人
投稿者

寺川 宗
投稿者

安藤 昇
チームメンバー

青山学院大学法学部 在学中
新しく、斬新なアイデアを考えるのが得意です。大学生という枠にとらわれることなく、新規事業のアイデアや販売促進アイデア、技術活用のアイデアまで幅広く提案できます。

青山学院大学経営学部 在学中
経営学部学生リーダーズ(SBSL)所属

博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ インターンシッププログラム 2019 参加
Ascenders株式会社 インターンシップ 2019年11月~2020年4月

青山学院大学国際政治経済学部 在学中
青山祭実行委員会所属

台湾に3年、タイに3年半の海外経験があります。
ダウン症の弟がおり、将来は障がいを持つ人も十分に活躍でき、思いやりに溢れた社会を作りたいと思っています。

青山学院中等部・高等部講師

課題や欲求

近年、自己利益の追求だけでは解決できない社会課題が増えています。そのため、利己的な視点だけでなく、利他的な視点も合わせ持つことで社会の課題を解決していく必要があります。近年の課題を生み出す1つの要因として、テクノロジーの発達が進んだ今の社会では、「人と人とのつながり」や「人間らしさ」を失いつつあることが挙げられます。素敵な接客で顧客に感動体験を与えている「人間らしさ」を大切にする企業は、機械化・無人化を進める競合企業の存在で窮地に立たされ、他者の助けや協力が必要不可欠な子供や高齢者、障害者などは社会から孤立しています。『モバイるハートシステム』は人と人とのつながりを生み出すことで、人々が協力し合い、「人間らしさ」を大切にする企業や人間が社会的に称賛・評価される社会を形成することで、社会課題を解決します。
また、この先“スマートシティ”のような社会が実現したとき、高度な知識や技術を持たない労働者たちは、家族や他者、社会や国に貢献したいという利他的欲求が満たされなくなり、不満を持つようになります。『モバイるハートシステム』は人々の利他的欲求にアプローチし、それを満たすことができます。

ソリューションと提供価値

『モバイるハートシステム』は「仮想のハートを送り合うシステム」と「キャッシュレスのチップシステム」の二つのシステムから構成されます。一つ目は、私たち人間が仮想のハートを送り合うものです。優しい店員さんや、電車で高齢者に席を譲る少年など、日常の素敵な一場面にいいね!をすることができます。ハートを受け取ることで、もっと他者のために何かしたいという気持ちになり、人々が協力し合う社会になります。二つ目は、現金を使わず簡単に少額をチップとして送金できるものです。接客業の習慣として、海外では古くからチップ制度が根付いてきました。店員の親切心や心遣いへの対価と、お金を渡すという行為で感謝や敬意を表するチップ制度はまさに「人間らしさ」の象徴です。このチップ制度を時代に合わせてキャッシュレス化し、一般消費者が手軽に利用できるようにすることを考えました。仕事の機械化・無人化が進み、不安を抱く接客業の労働者の方たちに自信とやりがい、誇りを持たせます。受け取ったハートやチップが他者のために何かをした、という目に見える証となり、利他的欲求だけでなく、自己実現欲求や承認欲求を満たすことができます。

コンセプトの詳細

『モバイるハートシステム』は 「あなたの心に感動した」の英訳の“Moved by your heart”がその語源です。(”Mo by ur heart” 若者ことばの「○○る」 Heart=心、気持ち
Mobile=移動式の モバイル=移動式の通信)
『モバイるハートシステム』を「仮想のハートを送り合うシステム」と「キャッシュレスのチップシステム」の二つに分けた理由として、私たちのこのアイデアに対する想いと、ビジネスとして成り立ち、社会に浸透していくための必要性があります。
【想い】
私たちのチームのリーダーはカフェでアルバイトしており、色んなお客様と他愛もない話をするのが大好きです。私たちのチームのメンバーの一人はダウン症の弟を持ち、その子が迷子になった時は遠くのコンビニの店員さんが保護してくれていたことがありました。人と人とのつながりによって、私たちは何度も幸せになり、助けられてきました。無人コンビニでは誰が助けてくれるでしょうか。スマホで注文を受けて、ロボットがドリンクを作り、提供するカフェでは、他愛もない会話は生まれるでしょうか。テクノロジーが発達した社会は便利な反面、人と人とのつながりが希薄化し、人間の価値を見誤っています。格差や貧困、人口減少や環境問題といった複雑な社会課題は、自己利益の追求だけでは解決できません。『モバイるハートシステム』で、人々の利他的欲求を呼び起こし、人に優しく、寛容で、人間同士が互いに協力し合う社会を作り出すことで、社会課題を解決したいと思っています。そんな社会にこそ、人間の本当の価値があると思っています。お金という対価がなくても、心、つまりハートがあれば他者に貢献したくなるようなシステムを目指し、「仮想のハートを送り合うシステム」を考えました。
【ビジネス】
上記の「仮想のハートを送り合うシステム」は、ハート自体には経済的な価値がなく、社会がそのハートに価値を見出し、社会に新たな価値観を創出するものであるため、ビジネスとして成り立たないという欠点があります。それを補うために、「キャッシュレスのチップシステム」の導入を考えました。日本における宿泊業者をはじめ接客業の長年の悩みとして、外国人観光客とのチップのやりとりがあります。海外では店員の方にチップを渡すことはごく普通の行為であるため、日本に観光に訪れた際も自然にチップを渡してしまいます。しかし日本の企業の多くは経営者側がチップの受け取りを従業員側に禁止しているところがほとんどです。日本はそもそもチップの文化自体が根付いておらず、さらに海外ではキャッシュレス決済の広がりに伴いチップ制度そのものに煩わしさが生じています。そこでキャッシュレスのチップ制度を導入し、外国人だけでなく日本人も手軽に店員の方にチップが渡せるシステムを導入することで、人間らしさを大切にする接客業の活性化と「仮想のハートを送り合うシステム」の利用を促進することを考えました。

【システムの利用方法】
 ハートやチップを送る側、受け取る側は、縦横約4cm、厚さ約5mmの超薄型でハートの形をした“モバイるハート”という電子端末を身につけます。対象に向かって端末をスワイプすると、ハートやチップを送ることができます。送る側のみ、スマートフォン・スマートウォッチ等の電子機器でアプリやウェブサイトを通じてこのシステムを利用することができます。いつ、どれくらいハートやチップを受け取ったかは、スマートフォンやパソコンなどで確認できます。利用者にはその利用回数に応じて、システム導入企業のクーポン・割引券・最新情報が届きます。端末を身につけているだけで、“私は人と人とのつながりや、人間らしさを大切にします”という社会への意思表明になります。電子防犯ブザー機能 (有事の際には家族、友人に通知、位置情報が届く) やスマートタグ機能といった付加価値をつけ、マタニティーマークやヘルプマーク用にも変更可能 (有事の際には家族・友人だけでなく、周囲の人にも通知が届く)にすることで、ハートやチップを送るシステムの利用だけでなく、端末自体の購入に繋がるようにします。

【システムの応用】
スポーツ観戦、音楽コンサート、花火大会、テーマパークなどの場で応用をすることで、社会に広く根付くことを目指しています。
例1)観客がグラウンドやステージに向かってハートを送り、バックスクリーンやオーロラビジョンにハートが集まる事で、会場全体に一体感が生まれ、感動や喜びをより深く大きいものに。
例2)花火大会の会場で、観客が発射台に向かってハートを送ります。ハートが一定数以上溜まると、特別な花火が打ち上がり、感動や楽しさがより深く大きいものに。